2010年12月29日水曜日

野良猫の体触って逮捕

12月28日午後6時頃、京都市の路上で男が野良猫の体に触っているとの通報があり、男は駆けつけた犬の警察官に痴漢の容疑で現行犯逮捕された。

逮捕された清水容疑者は26歳で一人暮らし。年末年始も実家に帰る余裕がなく、実家で飼っている2匹の猫に触れられないのを苦にして近所に住む見ず知らずの野良猫に手を伸ばしたという。清水容疑者は上京犬警察署での取り調べに対し、「猫なら誰でもよかった」、「ついキャットなってやった」などと供述しているという。

逮捕された清水容疑者は留置所で「猫、猫……。キャット、キャット……」などと独り言を繰り返しており、さらに警察官が取り調べの最中にリストキャットの痕があることを発見した。清水容疑者はキャットホリックにかかっている疑いもあり、裁判では責任能力の有無が争点になりそうだ。

近年、野良猫や外飼いの猫に対する人間の痴漢行為が後を絶たない。猫は愛玩動物として多くの家庭で飼われているため、猫への痴漢行為に関する人々の罪の意識が希薄なようだ。京都市内の猫たちは夜の集会において、このような痴漢行為に対する罰則強化を検討している。

2010年12月24日金曜日

トナカイ急逝 志半ばで

今年もクリスマスがやってきた。しかし街を満たす浮かれ気分とは裏腹に、悲しい知らせが飛び込んできてしまった。誰がこんな悲劇を予想しただろうか。

サンタクロースのトナカイが、亡くなったのである。

12月23日の午後8時頃、倉庫に山積みになっていたプレゼントをサンタ氏がそりに積み込んでいる最中に山が崩れ、トナカイが下敷きになったそうである。サンタ氏が生き埋めになったトナカイに声をかけても返事がなかったという。同日午後11時、搬送先の病院で死亡が確認された。

一頭の動物に過ぎないトナカイにとって世界中の子どもたちにプレゼントを配るという仕事は非常に過酷な労働であったことは想像に難くない。サンタ氏は語る。「彼は子どもたちにプレゼントを配ることに喜びと生き甲斐、そして使命感を持っていた。この年に一度の大切な時期に私のミスによって彼の生命を奪ってしまったことは非常に悔やまれる」

トナカイの死去を受けて、サンタ氏は本日夜と次年度以降のプレゼント配達をどうするか途方に暮れている。亡くなったトナカイはよく知られているように真っ赤な鼻がライトとして機能するという特長を持っていたが、さらに数億のプレゼントをそりで引きながら超高速で空を飛行するという希有な能力を持っていた。そのようなトナカイは他にいないのではないか、という絶望感がサンタ氏の心を覆っている。

識者の間では、この度のトナカイの急逝によってサンタ氏がプレゼント配達の仕事を引退し、クリスマス自体が消滅してしまうのではないかとする見方が強まっている。

2010年12月20日月曜日

『SRサイタマノラッパー』レビュー

『SRサイタマノラッパー』。この作品は埼玉県深谷市(劇中ではフクヤ市となっている)を舞台に、ラッパーとしての成功を夢見る若者達を描いた映画である。

気の弱いメタボニートラッパーの主人公イックとおっぱいパブでバイトをするチビのトム、実家でブロッコリー作りを手伝うマイティーに病弱な竹田先輩。そんな冴えない男たちが紡ぐ物語は寂れた街に漂う土臭い空気と相まって現代日本の社会状況を見事に描き出している。

ファストフード店とファミレスとパチンコ屋が延々と続く、長く太い国道17号線。ネオンと車のライトが乾いた光で照らす路面は『バッファロー'66』でビリーとレイラが走ったアメリカはバッファローのそれと同様の哀愁を、しかしまた同時にわずかな希望を反射している。地方都市という酒樽で醸成される若者の精神は、万国共通の薫りを放つのだろうか。

主人公イックの(おそらくは)片思いの相手は東京に出てAV嬢になり、その後地元に戻り、偶然再会したイックをからかうだけからかって、またどこかへ去ってしまう。ビリーとレイラのようなハッピーエンドはこの映画には用意されていない。しかしラッパーとしての成功という夢が去ろうとするときイックは無様な姿でそれを追いかけるのである。その姿はダサくて、そして、カッコいい。ダサイタマにしてカッコイイタマである。

甘えた恋愛映画ともハリウッド型ガキ向け映画とも一線を画すホットな地方発ヒップホップ映画『SRサイタマノラッパー』。世界中のブラザーにリコメンドしたい傑作である。

クリスマス 問いの忘却

今年もクリスマスが近づいてきて、街は浮かれ気分。コンビニやドラッグストアではサンタが店員に扮してプレゼント代を荒稼ぎしている。もはや日本の冬の風物詩だ。

しかしなぜ日本人はクリスマスを祝うのだろう?

いや、わかっている。こんな問いはもう数十年前に出されたものだろう。もはや口にするのも馬鹿馬鹿しいほどだ。それでも敢えて問いたい。なぜ日本人はクリスマスを祝うのか?

もともとクリスマスはキリスト教の開祖、イエス・キリストの誕生日である。つまり、クリスマスとはイエスのお誕生日会だ。きっと生前はペテロやパウロたちに祝われていたのだろう。「イエス様、あちらの部屋に足の萎えた老人がおり、イエス様に会いたいと申しております」「よし、案内しろ」ガラガラ「ハッピーバースデー、イエスさまー!」パンパンパーン!「えーっ! おれきょう誕生日だったっけー!? 忘れてたー! ありがとうみんな!」これがクリスマスだったはずである。

しかしいまや、イエスの誕生日を意識する者はほとんどいまい。いや、むしろクリスマスに辛い思いをする独り身の人々からすれば、イエスなど生まれなければよかったのにというところだろう。カップルはクリスマスを口実にイチャつき、独り身の者からは疎まれ、なぜかよくわからんヒゲ面のジジィがイメージキャラクターのような位置に収まってて、イエスからすれば「なにこれ?」という心境だろう。しかし、日本人自身も改めて問われれば、クリスマスをなぜ祝うのかなどわかってはいないのだ。しかも更に悪いことに「なにこれ?」と問うことからも目を逸らしている。

クリスマスに限らず、もともとの由来や原則を忘れ、気づいた頃には「なにこれ?」という状況になっていることがこの頃多い。尖閣諸島問題での中国人船長の釈放と衝突映像をユーチューブに流出させた海保職員の処分などはその典型だろう。根本的な認識を誤ると、結果はでたらめなものになる。

そんな日本の歪みを少しでも矯正するために、民主党は今すぐクリスマスの廃止を宣言すべきである。残り五日。この間の民主党の決断に日本の将来がかかっていると言っても過言ではない。

2010年12月19日日曜日

反省

このブログを開設し、いくつか記事を書き、コラムニストとしての道を一歩進んだ。

進んだつもりだった。

しかし振り返ってみるとどうだろう。このブログに羅列されてるのはコラムじゃない。ただの似非ニュースではないか。どうやら私はコラムというものを根本的に勘違いしていたようだ。「おれお好み焼きつくる!」と宣言してボールに牛乳と卵とホットケーキミックスをぶち込んでホットプレートで焼いて、シロップをかけて食べてたみたいなもんだ。アホの所行である。

今後は反省してちゃんとしたコラムを書く。いつの日にか、ニューヨーク・タイムズの専属コラムニストになることを目指して。

2010年12月13日月曜日

露副首相の北方領土訪問

官首相は13日夜、ロシアのフワフワフー副首相が北方領土の国後島と択捉島を訪問したとことをミクシィ・ニュースで知り、「大変遺憾だ。せっかくの白い平原を足跡でぐちゃぐちゃにしたことに強く抗議する」とtwitterでつぶやいた。

北方領土については、先月メドページェフ露大統領が国後島を訪問し雪だるまをつくったばかり。その際、官首相は雪だるまに赤いペンキをかけて日の丸に見立て、北方領土の領有権を主張した。だが、ロシアは強硬姿勢を崩していない。

ロシアの攻勢に対抗し、日本政府は流氷に乗って日本にたどり着いたシロクマとアザラシをスカウトして動物北方警備隊を組織する意向だが、プーチン露首相の上手投げにおびえる動物たちを説得できるのかとの疑問の声があがっている。

2010年12月11日土曜日

都の改正案 賛成派と否定派の溝

講談社、小学館、集英社などの大手出版社が、来年3月開催予定の「東京国際アニメフェア」への不参加を表明した。「非実在青少年」を巡る議論で一時話題になった東京都の青少年健全育成条例改正案に反対姿勢を打ち出すためである。

都の改正案は修正を経て、その条文から「非実在青少年」という文言が削除されたが、それでも解釈に恣意性を生じさせるような曖昧な表現が残されている。改正案に反対する法律家たちは、もしこの条例改正案が可決されれば、これが引き金となって、性描写に留まらず行政による表現規制が不当に厳しいものになりうると警鐘を鳴らす。

「性犯罪の描写が青少年に悪影響を及ぼすから規制すべきだという論理が通れば、他の暴力・窃盗・薬物などといったあらゆる犯罪の描写も法的に規制できることになってしまう」と語るのは弁護士の斉藤シャブ夫氏。「このままいけば、ルフィは『海賊王に、オレはなる!』とは言えなくなり、代わりに『海保長官に、オレはなる!』と口走りはじめ、ゾロは銃刀法違反、サンジはストーカー規制法違反で逮捕されることになり、あげくチョッパーは保健所にぶち込まれるだろう」

一方、都議会議員で改正推進派の銅夏食べ子氏は次のように語る。「多感な子どもたちへの影響を考慮すれば今回の規制案はきわめて妥当。私は子どもの頃にアラレちゃんを読んで地球(ちたま)を割ろうし、右手を骨折したことがあった。子どもに間違った知識や感性を植え付ける出版物を野放しにするべきではない」

この条例改正案を巡っては反対派と推進派とが当初から感情的な対立を続けてきた。しかしそろそろ法律的な観点からこの論争に決着をつけるべき時である。来年1月に行われる両派による討論に注目が集まっている。なお、討論はエロマンガ島での開催が予定されている。

2010年12月8日水曜日

蟹蔵さん渋柿事件

蟹蔵さんが渋柿を投げつけられ負傷した事件から2週間近くが経過した。

事件は11月25日深夜、蟹蔵さんが自ら栽培した柿の木の下で起こった。柿泥棒を警戒して見回りに来ていた蟹蔵さんに、一匹の猿が渋柿を投げつけたのである。これにより蟹蔵さんは全治一か月の重傷を負った。犯人と見られる猿はその後逃走し、現在も行方がわかっていない。

蟹蔵さんの証言によれば、蟹蔵さんが不審な影を木の上に発見したので「誰だ」と問いただしたところ、猿はいきなり蟹蔵さんめがけて渋柿を投げつけてきたという。

一見、蟹蔵さんは完全な被害者のように見えるこの事件だが、蟹蔵さんと親しい関係者らは「蟹蔵さんは普段から自分のハサミを自慢する癖があった」、「事件の発端となった柿の木を育てる際、『育たないとハサミでちょん切るぞ』と脅迫していた」などと語る。また誰かれ構わずジャンケンで勝負を挑む癖があり、周囲を困惑させていたという。

コメンテーターの中には、樹上にいた猿に蟹蔵さんが挑発するような言動をしたため渋柿を投げつけられたのではないかと見る者もあるが、未だ真相は解明されていない。

2010年12月2日木曜日

民主党の迷走 突然のペット税構想

民主党がペットからも税を徴収しようとしている。降って湧いたペット税導入の動きに街の犬や猫は動揺を隠せない。 

「ペットからも税を徴収することで、ただ飼われているだけではなく、自分も国の一員なのだという自覚を促したい」 

こう語るのは数年前からペット税導入を訴え続けている民主党の根津議員だ。 

動物の自立心を促す上で非常に効果的だとして肯定派の議論が盛り上がる一方、与野党からは反対する意見も出ている。「ペットは現金を持っていないのに何を徴収するのか」「外飼いの猫と野良猫を明確に区別できるのか」などといった疑問の声があがっている。 

ペットの置かれている現状に詳しいタマ(6歳)は「ペットたちは飼い主にかわいがられることで社会的責任を果たしており税まで徴収しようとする動きには首を傾げざるをえない」と話す。一方で「かわいがられるのは労働ではない。社会の恩恵を受けながら税を払わないのはフリーライダーだ」との非難の声もある。 

税収の落ち込みを受けてのペット税導入構想。弱者を対象とした増税という民主党の場当たり的な動きにペットたちは冷たい視線を送っている。

2010年11月26日金曜日

非モテ系男子の実態に迫る


若者の恋愛離れが叫ばれ草食系男子が注目を集める中、モテたくてもモテない「非モテ系男子」と呼ばれる人々が存在しています。しかし彼らはイケメンと草食系男子の陰に隠れてしまっているため、なかなかスポットライトが当たりません。そこで、今回はそんな非モテ系男子の実態に迫ってみようと思います。

まずは世の中にどんな非モテの男子たちがいるのかを調査するため、インターネットで5歳から125歳の女性に「身の回りにどんな非モテ系男子がいますか?」という質問をしてみました。すると、実にバラエティ豊かな答えが寄せられました。

・「私の隣の席の男子。成績はいいけど、まじめすぎてメガネを3つもかけていてモテないと思う。そもそもメガネを3つかける意味がわからない」(13歳 中学生)

・「食事に誘われたから付いていってやったのに安いファミレスだし割り勘だしで、この男は絶対モテないと確信しました」(5歳 幼稚園児)

・「私のお兄ちゃんは22歳なのに仕事もしないで近所の公園で小学生たちを水鉄砲でいじめています。そんなお兄ちゃんは非モテ系だと思います」(11歳 小学生)

なるほど、世の中にはさまざまな理由でモテない男子がいるようですね。貴重なご意見ありがとうございました。なお、125歳の女性はすでに亡くなっていることがアンケート後に判明したため、孫が代筆していた回答は無効とさせていただきます。

さて、女性の声を聞いたあとは当の男子たちにも取材を試みました。今度は当事者たちのより生の声を集めるため、「アニメのモノなら何でも揃うアニメ専門店!」でおなじみのアニメグッズショップanimate京都店にて、シャツをズボンに入れている男性のお客さんをターゲットに「あなたモテませんね? どうしてだと思います?」との質問を投げかけてみました。

・「そんなことありません。家には24人の嫁と37人の妹と56人の娘がいるんです」(フィギュアヲタ)

・「ちょっと何なんですかその質問。失礼じゃないですか。いきなり何なんです? 誰なんですあなた?」(ガンダムヲタ)

・「もう付きまとわないでください。迷惑です!」(ガンダムヲタ)

最終的にanimateの店員に追い出されるまでインタビューを続けましたが、結局これはあまり上手くいかず……。どうやら質問の仕方に問題があったようです。

そこで次に、非モテ系男子の生態に詳しい、慶応偽塾大学社会学部社会学科教授で恋愛社会論を研究されている玉川金之助先生にお話を伺いました。

「モテる男性とモテない男性との恋愛格差が広がるに連れ、いわば恋愛難民とも言える非モテ系男子が増加しつつある。これ以上そのような男性を増やさないためには個々人の努力とともに、行政による対策が必要とされる時期にきている。国は早急にイケメン税を導入せねばならない。ちなみに、私は女子大生にチヤホヤされたくて大学教授になったのにゼミに女性が一人もおらず非モテ系男子ばかりが入ってきて嫌気がさしている。もうこの仕事辞めたい」

イケメン税——そんな税が導入されたら、少しは非モテの男性に経済的余裕ができ、希望が見えてくるかもしれませんね。非モテが苦しむ世の中を変えたい、という人は、次の選挙でイケメン税導入を掲げている政党に投票してみてはいかがでしょうか?

2010年11月23日火曜日

不思議の国のコラムニストをめざして


「ないないないない、時間がないっ!」

そう叫びながら大急ぎで走り去ってゆくうさぎを追いかけ、そうしてこの国にたどり着いたのはもう何年前になるだろう。今ではすっかりデタラメな世界にも慣れてしまった。

しかし、こう毎日帽子屋と三月うさぎのイカレコンビとお茶会ばかりしてるのにも飽きた。ねずみの鼻にジャムを塗りたくる生活では張りがない。

ということで今日からひっそりとコラムを書き、こっそりとブログに載せていくことにする。どうぞよろしく。