きゃりーぱみゅぱみゅが大好きだ。
なぜか。それは、彼女の曲が意味不明だからだ。リリースされた曲のタイトルをざっと見ただけでも、その意味不明さは際立っている。なんだ、CANDY CANDYって。なんだ、PONPONPONて。しかも、実際に聞いてみればいよいよ意味なんてものはなく、ただ概念とイメージの怒濤がわたしたちの脳髄になだれ込んでくるのだ。
ではなぜそんな意味不明のキ印な音楽にひかれるのかといえば、世の中には意味がありそうでないものばかりだから。政治家もメディアも各種のアーティストも、意味ありげなことばを羅列しておいて、その実質はきわめて空虚。そんなのが常態化しているこの国で、さいしょから意味不明の、というか意味のないものはさっぱりしてて爽快だ。
ゆえに、やや意味が汲み取れてしまう、ややメッセージ性のある曲はいま一つで、つけまつけるやファッションモンスターはおもしろくない。意味が少しでも入ってくると、意味がないという特長が一気に損なわれてしまうから。
きゃりーぱみゅぱみゅには、これからも、そう、新作のにんじゃりばんばんのような、空虚なイメージの洪水を世界に溢れ出させて欲しいものである。わたしも、がんばる。
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