2015年1月21日水曜日

岡田斗司夫の愛人騒動

遡ること一年と四ヶ月ほど前、私は「岡田斗司夫がおもしろいよ」という記事を書きました。あれ以来、私はだいぶあの人のニコ生でのトークにはまり、有料チャンネルにも登録し、楽しみに観ていたのですが、その岡田さんが年明けあたりから大スキャンダルを巻き起こしております。

最初は、元愛人と名乗るひとりの女性がfacebookにアップした一枚のプリクラでした。明らかに岡田斗司夫とわかる男と、二十代前半と思しき女性との生々しいキス写真。これについて、岡田さん本人は当初、ツイッターで「当たり前ですけどニセ写真です」と否認していましたが、数日後のニコ生で一転、本物だと認めました。さらに同じ放送の中で、現在9人の愛人がいること(本人は「彼女さん」と称していた)、加えて、多いときには80人の愛人がいたこと、セックスボランティアをしていたことを自ら暴露しました。これにはネット民騒然です。

この暴露があった放送が1月11日だったのですが、その後も続々とあらたな展開が起こります。プリクラを投稿したのとは別の元愛人が、岡田さんからDVを受けたという生々しい告発をツイッターで投稿したり、また、おそらく岡田さんと近しいと思われる人物が愛人リストなるものを流出させたり、炎上の火種が途絶えることがありません。

つい昨日まで、愛人リストの真贋は不明だったのですが、なんと岡田さん本人が公式ブログで自分が書いたものだと認定。これには驚きました。けど、すべてが実態に即した記述だということではなく、留保つき。一部抜粋しましょう。

「ほとんどは私が、仕事で会っただけの女性に対する妄想を書いたものです」
「ほとんどは実在の人物を元にした創作」

つまり、自分で書いたものでまちがいはないけど、一部をのぞいて嘘だよ、とのこと。

けれど、あの生々しい内容がフィクションというのは容易には信じがたい。もしあれが創作なら、もっとおもしろい内容にするでしょうし、あのリストを閲覧していた仲間から、擁護の声があがるはずでしょう。

おそらく岡田さんの意図としては、一部が虚構である可能性を示すことで、名前を出された女性に、関係を否定するための逃げ道を与えたかった、ということではないかと思われます。リストがすべて事実としてしまえば相手女性に迷惑がかかるし、全部虚偽、あるいは第三者による捏造だと言ってしまうと、反証されたときに都合がわるい。ということで、虚実ないまぜであるとしておくのが最善だと判断したのでしょう。

そういえば、ニコ生での放送でも、岡田さんは自ら9股やセックスボランティアの件を暴露したり認めたりしていました。今回も、リストは自分が書いたものと認めた。ここから推測するに、岡田さんの基本戦略は「いずれバレる可能性があるものは先手を打って自分から明かしていく。そしてクリティカルな部分だけは否定する」だと思われます。けれど、それが凶と出るか吉と出るかはまだわかりません。

現在わかっている範囲では、岡田さんは明確に犯罪行為をしたわけではありませんが、しかし知識人としてはもはや尊敬できません。嫌悪感しかありません。著名な作家・業界人であることを利用して小説家・漫画家志望の女性を食いものにするなど、ワナビにとって不倶戴天の敵! もうかつてのようにニコ生を楽しく視聴することもないでしょう。

2015年1月13日火曜日

野性時代フロンティア文学賞 また二次落選

タイトルの通りでございます。去年に引きつづき、今年も二次選考にて落選しました。

一次の通過者がたしか104名。その中から二次を通ったのは23本ほど。今年は去年よりもいくらか自信があり、二次通過までは行けるのではないかと思っていたのですが、残念ながら同じ結果となりました。

これにて、2014年中に応募した作品はすべて落選が確定。世知辛いものです。

さて、こうした状況になって痛感しているのは、「伝える力」が足りない、ということです。かんたんに言ってしまえば、独りよがりの作品づくりに留まっている気がします。これまでおもしろいアイデアを出したり作品の構成を工夫したりなど試行錯誤はしてきましたが、まだまだ他人に伝えるという部分ができていないという自覚があります。

今年ももちろん書きつづけ、投稿を繰り返していく予定ですが、「伝わるように書く」という部分が最大のテーマとなりそうです。

2015年1月11日日曜日

ニートスズキのすすめ

あけましておめでとうございます。本年も当ブログは閑古鳥が鳴くなかで細々とつづけていくつもりでございますので、どうぞよろしくお願い致します。

と、そんな今更なあいさつはさておき、今日はある人物のご紹介。

その人物とは、ニートスズキさん。この人は2003年あたりから主にネット上で活動している有名なニート。今でこそニートといえばphaさんの名が第一にあがるかもしれませんが、スズキさんの方がメディア出演などは早かったと記憶しています。元祖ニートタレントなどと称されることも。

私がこのニートスズキ、略してニースズさんを知ったのはたしか2006年頃でした。ニコニコ動画をよく視聴するようになってから、「日記」というジャンルで顔を出してしゃべっているのを見てハマりました。現在ではHIKAKINや瀬戸さんをはじめ、顔をさらして動画をあげている人は無数にいますが、当時はかなり珍しい存在だったと思います。ニートとして気楽に暮らしつつ、商品の開封動画や食事風景の動画、さらには風呂動画やひげ剃り動画なんてものまでアップされておりました。

そして、現在までニースズさんの動画やブログの活動は継続しており、この年明けあたりからある変化が生じたことで、数年ぶりに彼の動画をよく観るようになりました。その変化とは、FXでの失敗による500万円の借金です!

もともとニースズさんはその名の通りニートだったのですが、数年前にコールセンターなどで働きはじめ、経済的には問題なく暮らしていました。しかし昨年の秋頃、何を思ったのかFXに手を出し、あっという間に400万超の負債を抱えました。さらにその後間もなく、負債を取り戻そうとまたFXに手を染め、ふたたび負けて借金は500万円に。こうして現在、にっちもさっちもいかなくなっているという状況なのです。

かつてはニート時代には小遣いやせどりによってある程度まともに生活していたのに、働きはじめてから経済的困窮にあえぐという、何とも皮肉な状態となっています。

紹介文のつづきは少しあとにするとして、このへんで項目別にニースズさんのプロフィールと活動をご紹介しておきましょう。


【名前】
本名:斉藤智成
渾名:ニートスズキ/昼サイ/さいちゃん

【プロフィール】
住所:東京都江東区の東陽町住宅
年齢:37歳
学歴:中央大学文学部哲学科卒
家族:同居の両親と弟一人
職業:派遣社員
詳しくはニコニコ大百科「ニートスズキとは」を参照のこと

【活動場所】
ニースズさんはさまざまな場所で情報を発信しているのでなかなかフォローし切るのが難しいのですが、目下更新中のものをあげておきます。

ニート鈴木ダイアリー(メインブログ)
ニートスズキのNew借金ブログ(FXで作った借金の返済について記すブログ)
ニートスズキ(@hirusai)ツイッター

多重債務ニースズくん(30分の動画を不定期にアップ)
FC2動画 ニースズ1977(生放送)
アフリカTV チェ・チソンの「星風船は下さい」(生放送)

【作品】
ふかがわばすたーず(自作ライトノベル)
ふかがわばすたーず[Kindle版](上の無料版を修正したもの:102円)
ニートのすすめ[Kindle版](99円)
(Kindle用の書籍は多数出しているが文章のクオリティはかなり低い)


と、ざっとこんな感じです。

ニートスズキさんの動画や文章はエンターテイメントとして体裁を整えようとか伝わるようにしようという気持ちがほとんどないので、人気YouTuberのようなクオリティ、娯楽性はありません。けど、飾るところなく生活の実態を垂れ流すところが変わってておもしろい。すでにネットでの活動歴は10年を越えていますし、おそらく死ぬまでこうした配信はつづけるようなので、今後も観ていきたいと思います。ちなみに、今月の返済総額は恐ろしいことに80万前後となるらしいので、それをどう乗り切るのかも注目です。

……さて、これで終わろうかとも思ったのですが、少し雑感を。

たしかに、ニースズさんはおもしろいのですが、やはりエンタメをつくろうという意識が希薄なため、動画もいいものとそうでないものがあります。おもしろい動画でも、作り込まれたものではなく、あくまで素材としてのおもしろさしかありません。そのナマな感じが長所でもあると思うのですが、ただ、「もししっかり魅せる作品づくりをしていれば人気YouTuberになれたかもしれないのに」というもったいなさは付きまといます。個人的には、だれかプロデュースや演出のできる人がバックアップしてあげればいいのに、と思うのですが。