現在、私は六連休のまっただ中にいる。
まだお盆でもないのに六連休。それはなかなか、一般の会社員としては恵まれているだろう。けれど、残すところその連休もあと二日で、そのあとは連日の十一時間勤務が待っていると思うと、浮かれた気分も冷めていくというもの。
三十路にして就職し、もうすぐ五ヶ月。まるで仕事はうまくいかず、みそっかす的なポジションに収まっているのになんだけれど、正直すでに、仕事に飽きてきている。もうそろそろいいんじゃないか、という気持ちが心を染め上げている。
よく、新卒で就職した人の三年離職率というのが問題になる。三年以内に辞める大卒の若者が三割もいてけしからん、というのである。だが、私から見れば、一年二年続けばもはや尊敬の対象だ。むしろ、七割が三年以上続けていることに驚きを禁じ得ない。都市伝説なんじゃないかとすら思う。
仕事がうまくいかない。それはこのブルーの大きな原因のひとつでもあるのだが、ひとり暮らしにかかる経済的なコストというのも大きい。私は現在、月給を手取りで20万、ないし、時間外手当などがあるときは21万円もらっているのだが、それでも経済的に余裕があるとは言いがたい。学生の頃は、月に20万もあったら濡れ手に粟だと思っていたのだが、実際にその月給で暮らしてみるとカツカツである。財布に穴が空いているのかと疑ってしまうほどに。
そんな中、遠く北関東に住む母親が、息子の私を心配してか、一通のメールを送ってきた。そこにはこう記されていた。
「役場で職員募集してるよ」
私は可及的すみやかにマックをスリープから目覚めさせると、地元町役場のホームページにアクセスした。そして、職員募集のリンクをクリック。年齢制限を確かめる。目に飛び込んだのは「昭和57年生まれから」という文字。瞬間、歓喜。
目下、志望動機を練り上げている。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。