もはや月一更新のようなありさまですが、どうもこんばんは、清水 Airです。
さて、毎月12日は角川書店の小説雑誌、野性時代の発売日。大学へ行った私は書籍部に赴き、野性時代1月号を買おうとしました。
ウィーン。
「いよぉ、姉ちゃん! 野性時代ひとつ包んでくれる?」
「申し訳ありませんお客様。当店ではそのような雑誌はお取り扱いしておりません」
「て、てやんでぃ! なんで野性時代がねぇんでぃ?」
といったやり取りはありませんでしたが、棚を見たところ、ないのです。他の小説雑誌、文芸誌などはけっこうあるにもかかわらず、野性時代が見当たらない。私は残念な気持ちで書籍部をあとにいたしました。あ、あと、自動ドアでもありません。
次に足を運んだのはツタヤです。大学からもっとも近い本屋さんです。
ウィーン。
「いよぉ、兄ちゃん! 野性時代ひとつもらえるかい?」
「申し訳ありませんお客様。当店ではそのような雑誌はお取り扱いしておりません」
「べ、べらんめぇ! てめぇんとこはTポイントカードっつぅ面倒なもんをまき散らしてるだけかい、ちくしょうめ!」
といった暴言は吐いておりませんが、なかったのです。もしかして、そもそも野性時代なんていう雑誌は存在していないのではないか? そんな疑念さえ脳裏をよぎります。
しかし、最後の希望をかけ、私は大きめの大垣書店へ向かいました。冷たい風をきり、自転車で烏丸通をくだります。
そうしてたどりついたそこで、私はとうとうお目当てのものを発見したのです。
ウィーン。
「おぅおぅおぅ姉ちゃん! はっはー、ここにあったか。ひとつ、いいのを見繕って包んでくんな」
「かしこまりました。当店では野性時代を毎月豊富に取り揃えておりますので、ぜひごひいきによろしくお願いします」
「おぅ、がってんだ。にしても、こいつぁ大漁だな。10冊も積んでやがら」
「ええ。他の店舗に卸すはずの分もすべてうちに回して頂くようにしていますので」
「て、てやんでぃ! 書籍部とツタヤになかったのはてめぇんとこのせいかいべらぼうめっ!」
という会話はしていませんが、はれて、野性時代を入手することができたのでありました。
で、なぜこんなに野性時代を欲していたのかと言えば、去る8月に応募した野性時代フロンティア文学賞の一次選考通過作品が、1月号にて発表されているからです。
ドクンドクン。私は、胸の高鳴りをおさえながら、当該の頁をチェックしました。応募総数は973作品、一次通過は137とのことです。細かな文字で、通過作品のタイトルと名前がびっしり並んでおります。
そうして……あ、ありました! 私の応募した作品のタイトルが!
ということで、晴れて一次選考通過とあいなったのです。いやぁ、よかったよかった。二次通過作品の発表は来月号ですが、そこでもまた、自分の作品のタイトルと名前があればいいなぁと思います。ちなみに私は埼玉生まれ埼玉育ち、京都在住であり、江戸っ子ではありません。
おめでとうございます。
返信削除私も初めて長編らしきものを書いて、一次は何とか通過しました。
ろくに力量もないのにペンネームなんて・・・と思って、一番実名らしい作者が
おそらく私です。(笑)
コメントありがとうございます。そしておめでとうございます。
返信削除初めての長編で一次通過とはすばらしいですね。私は二度一次落選を経験し、今年の小説すばるでようやく予選通過でした。
お互い二次へ進めるとよいですね!