2015年12月1日火曜日

実家暮らしスタート

実家に戻って二日目。まだダンボールに囲まれた状態で生活している。

ちょこちょこ帰省していたとはいえ、実家で本格的に暮らすというのは十年ぶりになる。どうなることやら。

まず、引越してすぐ気づいた、というか引越す前から気づいてたメリットというと、生活コストの低さである。家賃ゼロ、電気代ゼロ、ネット代ゼロ、駐輪代ゼロ、食費ゼロ。とんでもないゼロゼロ物件だ。まあ、親が払ってるわけだから、ある程度払えよという世間のお叱りも聞こえてきそうだが、そこさえ耳を塞いでいれば問題ない。

さらに、猫の存在がある。我が家にはチビという、茶色い猫がいるのだが、こいつをいつでも触れるというのがでかい。私は元来猫中毒である。一人暮らしのあいだはしょっちゅう「猫触りたい」という衝動に駆られ、毎夜のごとく煩悶していたのだった。が、今は毎日触れる。触ろうと思わなくてもよってくる。まさに天国のようである。

しかしデメリットも当然ある。ここはとんでもない田舎だ。過去、京都や滋賀の某所など、ある程度発展した場所に住んでいたので、ここは不便きわまりない。JRの最寄り駅までは車で30分、コンビニまでは徒歩で30分以上、原付でもなければ普通の生活は送れない。

あとは実家という場所の汚さである。これは個人的な事情でもあるが、実家というのはとにかく汚い。不要なものが数十年にわたり放置され、無駄に空間を圧迫している。やたら土地も家も広いためか、両親の頭には「ものを捨てる」という発想がない。そんなに高齢ではないから、モノ不足の時代に生まれ育ったわけでもないだろうに、壊れたものまでが部屋の隅に放置されている。これに耐えねばならないという問題はある。

ただ、総合的に考えて、やはり経済的な面での優位が勝る。なにしろ、一人暮らしと比べ、かかる費用がおそらく8万円ほど変わってくるのだ。これなら、月収十万でも余裕の暮らしができる。

というわけで、おおむね満足した状態で新生活はスタートを切った。仕事の件は、白紙である。

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