2015年11月8日日曜日

マリオメーカー

仕事を辞めてちょうど一週間。お恥ずかしい話、この間いちばん時間を費やしたものは何かと問われれば、睡眠を除くとこれ——マリオメーカーの動画を見ることだ。

もともとスーパーマリオはそこまで好きじゃない。ファミコン、スーファミは子どものころ人並みにやったが、マリオにそこまで入れ込むことはなかった。なのになぜか、マリオメーカーの動画には惹き付けられる。

マリオメーカーとは、今年九月頃に発売されたゲームソフトである。初代のマリオ、マリオ3、スーファミのマリオ、Wii Uのマリオのステージを自分で作れ、オンラインで世界中の人と共有できるというソフトである。現在、まさに世界中の人々がこのソフトで斬新なステージを作成し、プレイしている。

何がいいって、これほどクリエイティブなゲームもそうそうないことである。自由度がきわめて高い。土管やリフトやドアといった道具、クリボーやノコノコやドッスンといったほとんどあらゆる敵キャラ、もちろんキノコやフラワーのようなアイテムまで、すべて自由に配置できる。それらを利用し、ほのぼの楽しめるコース、一切ボタンに触れなくてよい全自動コース、音符ブロックを利用した音楽を奏でるコース、高難易度のいわゆる鬼畜コースなどが量産され、ランキングでしのぎを削っている。

こうしたものを動画で見ていると、こちとらクリエイター志望である。どうしたって興味をそそられる。自分ならこんなコースを作るだろうと妄想が膨らんで行く。下手をすると、たばこを買いにコンビニへと向かう道すがら、コースの設定やタイトルを考えている。これならランキング上位に行けるのではないかと、胸が高鳴り足取りが軽くなってくる。マリオメーカーって本当におもしろい、なんて思ってしまう。

ただ、ふと現実を見てみればこう。

テレビもない。ハードもない。マリオもそれほどうまくない。これではどうしようもありゃしない。

3 件のコメント:

  1. はじめまして、あなたのブログを2年ほど前から読んでいる東京都中野在住の社会不適合者です。自分と全く同じ考えを持っているところに驚きました。自分も組織に属するのが嫌でいつか、毎日が日曜日、を手に入れたいと思い、空き時間にネットビジネスの勉強をしているところです。思うに、貴方は社会不適合者で、文章力があるのでネットで収入をえるしごとが一番向いてるんじゃないかなと思いました。まあ、余計なお世話事でしょうが…
    僕は最近石川淳にはまってます。といっても読み始めたばかりですが… ワナビさんは石川淳読んだことありますか? by世界3位の村田

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  2. コメントありがとうございます。この零細ブログをそんなに前から見てもらっていたとは。

    今後しばらくはバイトでつないでいくつもりですが、ネットビジネスも興味はあります。元手がかからないものならやってみたいものです。

    石川淳。まったく知らなかったのですが、Wikipediaで見たらおもしろそうですね。ラテン文学のマジックリアリズムとも似てるというとこにそそられます。こんど読んでみますね。

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  3. 石川淳は安部公房の壁の序文書いた人です。文章かっこいいですよ~

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