2013年9月21日土曜日

Dr.SLUMPがすごい

Dr.SLUMPという漫画がめちゃんこおんもすれぇだがや。

さて、今更なにをおかしな口調で言っているのかとお思いの方もいるでしょう。けど、私は言いたい。今更ながら言いたい。Dr.SLUMP、めちゃんこおもしろい。

多くの方はご存知でしょうが、これはあのドラゴンボールでおなじみの鳥山明さんがかつて書いていたギャグ漫画です。ま、アラレちゃんと言った方が伝わりやすいかもしれません。その昔、アニメにもなった人気漫画です。

ただ、意外と最近のティーンあたりは、意外と読んだことがないと思うのです。本屋に行っても漫画喫茶に行っても、ドラゴンボールはあれど、Dr.SLUMPはあまり見かけないので。いやいや、しかし、ぜひAmazonなどで入手して読んで欲しい。

概要は、センベイ博士というスケベーな科学者がアラレという名の完璧な人造人間を作成し、すったもんだが起こるというものなのですが、とにかく何でもアリの話なのです。太陽や月は普通にしゃべるし、舞台となるペンギン村にはウルトラマンやバルタン星人がはしゃぎまわっているし、アラレの通う高校の校長はイノシシだし、他に例のない突拍子のなさ。これに比べれば暗殺教室も銀玉もこち亀も、実にリアルな作品です。写実主義だと括っていい。

しかも、最近まずお目にかかれないメタなネタも盛りだくさん。コマをぶち抜いたり、書き込みのセリフをキャラが持って振り回したり、作者が登場したり、やりたい放題。いやもう、鳥山明、頭狂ってる。

こんなはちゃめちゃな漫画を、昔読んだ方も、まだ読んだことないという方も、ぜひ楽しんで欲しいと思います。

ちなみに、私が好きなキャラクターはスッパマンです。

2013年9月17日火曜日

小説すばる新人賞 二次通過

なかなか久しぶりの更新になってしまいました。

さて、一昨日の夜、ここ京都ではたいへんな大雨が降りまして、私は眠っている最中、布団ごとどんぶらこどんぶらこと川を流されてしまいました。朝、目が覚めてみると、そこは大海原のど真ん中。たいへんびっくりしました。

おやおや、いったいどうやって帰ろう。私は海水に浮かぶ布団の上であぐらをかき、考えました。いかんせん通信手段がございませんから、某人気アナウンサーのように救助を呼ぶことができません。致し方なく、私は親切な鯨が通りかかるのを待ち、いざ鯨が現れたら「陸まで乗せて行ってくれ」と頼みまして、そうして、何とか無事に戻ってこれた次第です。

それが本日の朝のことですが、海から上がり、びしょ濡れのからだのまま、私はまず書店に向かいました。そこで手に取ったのは集英社発行の小説すばる10月号。ここに、私がチャレンジしていた小説すばる新人賞の二次および三次選考通過作品が掲載されているのです。

手が濡れていたこともあり、なかなかページをめくるのに苦労しましたが、もくじを調べた上で当該のページを見てみますと、ななな、なんと、そこに、私の応募した作品名と名前が掲載されておるではありませんか! 二次選考通過です!

ま、三次で落選はしたのですが、今回の作品は自分でも未熟だと感じており、二次を通れば御の字です。1435編もの応募作品の中で、わずか36編の二次通過作に選んでもらい、これで、ある程度自信が持てるというものです。励みになります。

おそらく来年も同じ賞に応募しますが、今度は弱点を克服し、ベスト1になりたいと思います。ということで、新作のプロットを立てる前に、まずはからだを拭いて風呂に入りたいと思います。

2013年9月3日火曜日

岩崎夏海がおもしろいよ

岩崎夏海という人をご存知でしょうか。

たぶん、知らないという人が多いと思いますが、こう言えばわかるでしょう。『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』、通称もしドラの著者です。

わたしはこの本を読んだことがありませんし、その著者なんて気にしたこともなかったのですが、ニコニコ動画の生放送でたまたまこの岩崎さんという人を知り、ファンになりました。岩崎さんは通称ハックルさんと呼ばれていますので、以下、そう呼びます。

ハックルさんはもともとAKB48のプロデューサーとして名高い秋元康さんの弟子だったそうです。で、テレビの仕事(放送作家だったか?)をしていたんですが、数年前にもしドラを書き、200万部越えの大ヒットを飛ばしたのだということです。

ハックルさんは毎週ニコニコ生放送をやっていて、そこで四方山話をしたり、現在進行中の書籍関係のプロジェクトについて語ったりしているのですが、いや、おもしろいのです。話が。キャラが。なかなか他では見られないタイプの人です。

たとえばハックルさんは、芸人的なノリをまったくしません。いわゆる、ボケたり突っ込んだりということをしないのです。そういうノリは、プロの芸人でなくても、ネットで放送するとなればある程度してしまうものでしょうが、彼は一切そういうノリを禁じているのです。そこが逆におもしろい。どこまでも素で会話に臨む、という姿勢が、逆に独特のキャラとなっていて笑えます。

それから、自分を天才であると言っています。普通は、「自分なんか凡人ですよ」と謙虚な姿勢を貫くか、あるいは「おれは天才なんだ!」と声高に言うか、どっちかのパターンが多く、たいがいは前者だと思うのですが、ハックルさんはしれっと、さも当たり前のように「ぼくは天才なんですよ」とおっしゃるのです。年齢や血液型を言うのと同じトーンで。そのしれっとした感じもおもしろいし、それに対するゲストの反応もおもしろい。

こうしたおもしろさの源泉は、おそらく不遇感にあると思います。小谷野敦さんにも共通するものがありますが、「なぜおれのすごさが理解されないんだ!」という根底にあるドロッとした感情が、独特のユーモアを生み出しているんです。たぶん。

ただ、なかなかあのおもしろさを文章で表現するのは難しいので、ぜひニコニコ動画で「ハックルベリーに会いに行く」で検索し、動画を見てもらいたいと思います。毎回、最初の一時間ほどは無料で見れますので。